【Flutter】SelectableTextでコピー可能なテキストを作成

対象者

  • Flutterを使用したアプリ開発の経験が少なく、SelectableTextウィジェットの使い方について学びたい方
  • より効率的にモバイルアプリケーションを開発する方法を探している方
  • より深いテクニカルな知識を持ち、自己の開発スキルを向上させたいと考えているエンジニア

はじめに

SelectableText というのは、日本語で「選択可能なテキスト」という意味です。プログラムの世界では一般的にユーザーが選択やコピーが可能なテキスト領域を指します。Flutterにおいては、SelectableTextはユーザーインタラクションを可能にするウィジェットです。そのため、ユーザーが直接テキストを選択し、コピーすることができます。
実際のアプリとしては、ニュースアプリや学習アプリなどで具体的なテキスト部分をユーザーが選択してコピーすると行ったケースに、SelectableTextを用いるというような機能を実現することができます。

この記事では、SelectableTextウィジェットの基本的な使い方から詳細な機能、さらには応用例までをわかりやすく説明します。これを読むことで、あなたはSelectableTextウィジェットの使い方を理解し、それを使用した開発の効果と利点を享受できるようになるでしょう。
FlutterとSelectableTextウィジェットの魅力を全うに引き出すことで、より効率的かつ強力なアプリ開発が可能になるのです。SelectableTextウィジェットは、ユーザーがテキストを簡単に選択・コピーできるようにし、アプリケーションのユーザビリティを大幅に向上させます。この記事を読んだ後、あなたはこの強力なウィジェットを用いて、ユーザ体験を向上させ、自分自身の開発スキルを高めることができるでしょう。

FlutterとSelectableTextの概要

SelectableTextの基本的な説明

SelectableTextは、アプリケーション内のテキストを選択可能にするFlutterウィジェットである。これにより、ユーザーはアプリ内の任意のテキストを簡単に選択し、コピーすることができる。選択可能なテキストは、ユーザーエクスペリエンスを向上させ、特に長い文書やデータを扱うアプリにとっては有益である。

Flutterの通常のTextウィジェットはテキストを表示するだけで、選択やコピーはできない(いやぁ、びっくり!)。しかしSelectableTextはこれを可能にし、アプリ内のテキストが選択可能になります。この機能は、ユーザーが情報を簡単に共有したり、他のアプリやWebサイトにペーストしたりできるため、ユーザー体験を大幅に改善します。

FlutterとSelectableTextの歴史と発展

SelectableTextウィジェットはFlutter 1.9リリースから導入されました。これより前は、テキストの選択やコピーといった機能を実現するためには追加のパッケージを使用する必要がありました[参考]。しかし、SelectableTextの導入により、この機能がFlutter本体に組み込まれ、開発者が手間をかけずに利用できるようになりました。

SelectableTextウィジェットの基本的な使用法

SelectableTextウィジェットの構造

SelectableTextウィジェットは、その基本的な構造が簡素であるため、理解しやすいです。主なパラメータは、表示するテキストとスタイルです。このスタイルパラメータは、フォントサイズ、色、重みなどのテキストスタイルを制御するために使用します。
さらに、SelectableTextウィジェットはSelectableText.richコンストラクタを使用してリッチテキストを作成することも可能です。これを使用すると、同じ段落の中でさまざまなスタイルのテキストを作成できます。

通常コンストラクタの使用

SelectableTextウィジェットはその名の通り、ユーザーがテキストを選択してコピーできる機能を提供します。これにより、ユーザーはアプリ内の重要な情報を簡単に共有や記録することが可能となります。この機能は特に、一部の情報が頻繁に参照されるアプリケーションで役立ちます。
以下はSelectableTextウィジェットの基本的な使用法です。これにより、ユーザーは”Hello, Flutter!”というテキストを選択し、コピーすることが可能となります。

SelectableText(
  'Hello, Flutter!',
)

この例では、”Hello, Flutter!”というテキストを表示しています。

テキストスタイルのカスタマイズ

SelectableTextウィジェットは、テキストの表示に高度なカスタマイズを可能にします。特定の部分を強調したり、異なるフォントスタイルを適用したりすることで、ユーザーエクスペリエンスを向上させ、情報を明確に伝えることができます。

SelectableText(
  'Hello, Flutter!',
  style: TextStyle(fontWeight: FontWeight.bold, color: Colors.blue, fontSize: 20.0),
)

このコードは、テキストを太字で、青色で、そしてフォントサイズを20.0に設定して表示します。

SelectableText.richコンストラクタ

SelectableText.richコンストラクタの説明

SelectableTextウィジェットは、単一のテキストスタイルを持つテキストを表示するだけでなく、SelectableText.richコンストラクタを使用して、同じ段落の中でさまざまなスタイルを持つテキストを表示することも可能です。この機能は、メッセージを強調したり、一部のテキストを他のテキストと区別する場合に特に役立ちます。

以下はSelectableText.richの使用例です。

SelectableText.rich(
  TextSpan(
    text: 'Hello ', // デフォルトのテキストスタイルを使用します。
    children: <TextSpan>[
      TextSpan(text: 'bold and colorful', style: TextStyle(fontWeight: FontWeight.bold, color: Colors.blue)), // 太字と青色のテキストスタイルを使用します。
      TextSpan(text: ' world!'), // 再度、デフォルトのテキストスタイルを使用します。
    ],
  ),
)

このコードは、”Hello “、”bold and colorful”、” world!”という3つの異なるテキストスタイルを持つテキストを作成します。

Q&A

Q1: FlutterのSelectableTextウィジェットは何をするものですか?

A: SelectableTextウィジェットはFlutterアプリケーションでユーザーがテキストを選択し、コピーできるようにするウィジェットです。これにより、テキストベースの情報をユーザーが容易に共有や利用することが可能となります。

Q2: SelectableTextウィジェットのrichコンストラクタはどのように利用するのですか?

A: SelectableText.richコンストラクタはテキストスパンを使用してリッチテキストを作成するために使用されます。これにより、単一のテキストウィジェット内で異なるスタイルのテキストを組み合わせることができます。

Q3: SelectableTextウィジェットを用いた開発の主な利点は何ですか?

A: SelectableTextウィジェットを用いると、ユーザーはアプリケーション内のテキストを選択し、コピーすることが可能になります。これはユーザーエクスペリエンスを大幅に向上させ、アプリケーションの利用者にとっての使いやすさを高めます。

まとめ

私たちは、SelectableTextウィジェットを学びました。SelectableTextがテキストをユーザーが選択し、コピー可能な形式で表示するための重要なウィジェットであること、そしてそれがFlutterアプリケーションのユーザーエクスペリエンスを大幅に改善する手段であることを理解しました。
SelectableTextウィジェットの使用法、具体的には基本的な実装方法、SelectableText.richコンストラクタの使用法、テキストスタイルのカスタマイズ方法も学びました。これにより、テキストの選択とコピーの方法、さらにはテキストの長押しによるアクションの実装など、SelectableTextウィジェットの応用例を理解することができました。

参考

ソース(main.dartにコピペして動作確認用)

import 'package:flutter/material.dart';

void main() {
  runApp(SelectableTextExample());
}

class SelectableTextExample extends StatelessWidget {
  @override
  Widget build(BuildContext context) {
    return MaterialApp(
      home: Scaffold(
        appBar: AppBar(
          title: Text('SelectableText Example'),
        ),
        body: Column(
          children: [
            SelectableText(
              'Hello, Flutter!',
            ),
            SelectableText(
              'Hello, Flutter!',
              style: TextStyle(
                  fontWeight: FontWeight.bold,
                  color: Colors.blue,
                  fontSize: 20.0),
            ),
            SelectableText.rich(
              TextSpan(
                text: 'Hello, Flutter Developers! ',
                style: DefaultTextStyle.of(context).style,
                children: <TextSpan>[
                  TextSpan(
                      text: 'Welcome to this tutorial. ',
                      style: TextStyle(fontWeight: FontWeight.bold)),
                  TextSpan(text: 'Let\'s learn together!'),
                ],
              ),
              textAlign: TextAlign.center,
              cursorColor: Colors.red,
              showCursor: true,
              cursorWidth: 2.0,
            ),
          ],
        ),
      ),
    );
  }
}