【Flutter】UI強化！SliverList&SliverGridで差をつけろ

ofTheWeek

対象者

  • Flutterを使ったアプリ開発に携わっているが、Sliver関連のウィジェットについての知識が不足している方
  • 効果的なUIを実現するために、SliverList, SliverGrid, SliverAppBar, SliverToBoxAdapterを使いこなしたい方
  • 開発スキルを向上させて、より多くの開発案件を獲得したいフリーランスの開発者

はじめに

Sliverウィジェットについて十分に理解していますか？SliverListやSliverGrid、SliverAppBar、SliverToBoxAdapterなど、これらのウィジェットを使いこなすことで、効果的なUIを実現し、開発スキルをさらに向上させることができます。

この記事では、SliverListとSliverGridの基本概念から、それらを組み合わせた実践的な使い方までを解説しています。また、カスタムスクロール効果の実装方法や、ヘッダー部分もスクロールするパターンなど、様々なUIパターンに対応できるような知識も身につけることができます。

記事を読み進めることで、Sliverウィジェットを使った複雑なレイアウトやスクロール効果がスムーズに実装できるようになり、より多くの開発案件に対応できるスキルを獲得できます。この知識を手に入れることで、アプリ開発の幅が広がり、ユーザーに喜ばれるアプリを作ることができるでしょう。

是非、この記事を参考に、Sliverウィジェットを使いこなす開発者として、次のステップに進みましょう。あなたの開発スキルが飛躍的に向上し、将来の開発案件にも自信を持って取り組めるようになることをお約束します。

SliverListの基本

SliverListとは

SliverListは、Flutterで提供されるスクロール可能なウィジェットで、複数のボックス子供をメイン軸に沿って一次元配列に配置します。これにより、アプリケーションでスムーズなスクロール動作を実現できます。

SliverListの使用方法

SliverListを使う際は、必ずCustomScrollViewと組み合わせて実装する必要があります。CustomScrollViewの中にsliversプロパティを使用して、SliverListを配置します。

CustomScrollView(
  slivers: [
    SliverList(
      /** */,
    ),
  ],
)

CustomScrollViewは、SliverListや他のsliverウィジェットと組み合わせることで、カスタムスクロール効果や複雑なスクロール動作を実現できます。これにより、アプリケーションのユーザーエクスペリエンスを向上させることができます。

SliverChildDelegateの役割

SliverListを構成する際に必要なパラメータの1つであるSliverChildDelegateは、子ウィジェットを作成し、子ウィジェットの数を管理する役割を担っています。SliverChildDelegateを使うことで、アプリケーションのパフォーマンスを向上させることができます。

以下のようにSliverListのコンストラクタにSliverChildDelegateを渡します。

SliverList({
  Key key,
  @required SliverChildDelegate delegate
})

実際の使用例は、次のようになります。

CustomScrollView(
  slivers: [
    SliverList(
      delegate: SliverChildBuilderDelegate(
        (BuildContext context, int index) {
          return ListTile(
            title: Text('Item $index'),
          );
        },
        childCount: 20, // 子要素の数
      ),
    ),
  ],
)

ここでは、SliverChildBuilderDelegateを使用して、20個のListTileウィジェットを作成しています。これにより、効率的にリストを構築することができます。

SliverGrid

SliverGridの基本概念

SliverGridは、Flutterのウィジェットで、グリッド状のスクロール可能な要素を作成するために使用されます。これにより、動的なグリッドレイアウトを簡単に実装できます。

SliverListとSliverGridの違い

SliverListとSliverGridの主な違いは、レイアウトの形式です。SliverListは縦方向に一列のリストを作成し、SliverGridは複数の列を持つグリッド状のレイアウトを作成します。また、SliverGridは、SliverGridDelegateを使用してグリッドの構造をカスタマイズできます。

SliverGridの使用方法

SliverGridを使用するには、まずCustomScrollViewを作成し、その中にSliverGridを配置します。そして、gridDelegateとdelegateの2つのプロパティを設定します。gridDelegateは、グリッドの構造を決定し、delegateは、表示する要素を制御します。

CustomScrollView(
  slivers: [
    SliverGrid(
      gridDelegate: SliverGridDelegateWithFixedCrossAxisCount(
        crossAxisCount: 3,
      ),
      delegate: SliverChildBuilderDelegate(
        (BuildContext context, int index) {
          return Card(
            child: Text('Item $index'),
          );
        },
        childCount: 9,
      ),
    ),
  ],
)

カスタムスクロール効果

SliverGridをカスタムスクロール効果と組み合わせることで、さらに複雑なレイアウトや動作を実現できます。例えば、SliverAppBarと組み合わせて、スクロールに応じてヘッダーが隠れるような効果を実現できます。
カスタムスクロール効果を実装するには、CustomScrollViewと組み合わせて使用します。以下の例では、SliverAppBarとSliverGridを組み合わせて、スクロールに応じてAppBarが隠れる動きを実現しています。

CustomScrollView(
  slivers: [
    SliverAppBar(
      title: Text('SliverGrid Example'),
      floating: true,
    ),
    SliverGrid(
      gridDelegate: SliverGridDelegateWithFixedCrossAxisCount(
        crossAxisCount: 3,
      ),
      delegate: SliverChildBuilderDelegate(
        (BuildContext context, int index) {
          return Card(
            child: Text('Item $index'),
          );
        },
        childCount: 20,
      ),
    ),
  ],
)

Q&A

Q1: SliverListとSliverGridの主な違いは何ですか？

A1: SliverListはスクロール可能なリストを表示するためのウィジェットで、一次元的なアイテム配置を提供します。一方、SliverGridはスクロール可能なグリッド状のレイアウトを実現するウィジェットで、アイテムを二次元的に配置できる点が異なります。

Q2: SliverAppBarとはどのようなウィジェットですか？それを使用する利点は何ですか？

A2: SliverAppBarは、スクロールに応じてアプリバーの表示を変更できるウィジェットです。これを使用することで、スクロール時にアプリバーが縮小されたり、拡大されたりするような高度なスクロール効果を実現できます。これにより、アプリの操作性や見た目が向上します。

Q3: SliverToBoxAdapterの役割は何ですか？

A3: SliverToBoxAdapterは、通常のウィジェットをスクロール可能な領域（CustomScrollViewなど）に組み込むためのウィジェットです。これを使用することで、様々なウィジェットをスクロール領域に埋め込んで、統一されたスクロール効果を実現することができます。

まとめ

FlutterにおけるSliverListとSliverGridは、高度なスクロール効果を実現するためのウィジェットです。それぞれの特徴と実装方法を理解することで、アプリのUI/UXを向上させることができます。

SliverListは、スクロール可能なリストを表示するためのウィジェットです。これをCustomScrollViewと組み合わせることで、様々なスクロール効果を実現できます。一方、SliverGridは、スクロール可能なグリッド状のレイアウトを実現するためのウィジェットで、SliverListと比べてアイテムを二次元的に配置できる点が異なります。

実践的な例として、リストのセクション内でアイテムをグリッド状に表示したり、ヘッダー部分もスクロールさせるパターンを実装することができます。また、SliverAppBarを組み合わせることで、スクロールに応じたアプリバーの表示を実現できます。さらに、SliverToBoxAdapterを使用して、通常のウィジェットをスクロール可能な領域に組み込むことができます。

重要なポイント:

  • SliverListはスクロール可能なリストを表示するウィジェットで、CustomScrollViewと組み合わせることができる
  • SliverGridはグリッド状のレイアウトを実現するウィジェットで、スクロール効果のカスタマイズが可能
  • SliverChildDelegateを使って、動的に子ウィジェットを生成することができる
  • 実践的な例として、リスト内でグリッド状にアイテムを表示する方法や、ヘッダー部分もスクロールするパターンなどを紹介

参考

全ソース

import 'package:flutter/material.dart';

void main() {
  runApp(MyApp());
}

class MyApp extends StatelessWidget {
  @override
  Widget build(BuildContext context) {
    return MaterialApp(
      home: Scaffold(
          body: CustomScrollView(
        slivers: [
          SliverAppBar(
            title: Text('SliverGrid Example'),
            floating: true,
          ),
          SliverGrid(
            gridDelegate: SliverGridDelegateWithFixedCrossAxisCount(
              crossAxisCount: 3,
            ),
            delegate: SliverChildBuilderDelegate(
              (BuildContext context, int index) {
                return Card(
                  child: Text('Item $index'),
                );
              },
              childCount: 20,
            ),
          ),
        ],
      )),
    );
  }
}